【災害危機管理】ペットはどこへ避難するべき?避難場所と避難所の違い

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「避難場所」と「避難所」。どちらも”避難する場所”ですが、意味が混在していたり呼称のブレがあったりと、非常にわかりにくいものになっています。

本記事を読んで基本を理解し、名称の違いやペットとの同行避難、考え方や避難場所についても理解を深めていきましょう。

(※因みに本記事は、私が在住する札幌市の情報をベースにしていますが、各都府県も共通する内容になっていますので、置き換えて考えて下さいね!)


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「避難場所」と「避難所」の違い

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いわゆる”避難場所“と呼ばれる場所は「避難場所」と「避難所」の、ざっくり2種類に分けられます。

避難する”目的”や”状態”は状況によって変わりますが、災害発生時、まず検討するべき移動場所は、基本的に「避難場所」になるかと思います。

どちらも「避難」という単語が入るため、こんなシンプルな単語なのに混合しやすいですね。

マークでも判断できる”避難所”と”避難場所”

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<図記号>避難場所

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<図記号>避難所

上記のマークは「図記号」と呼ばれるもので、1度は見かけたことがあると思います。

マークで見るとわかりやすいですが、避難所には建物が描かれていますね。一方の避難場所マークには建物が描かれていません。

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避難場所(もしくは避難所)に指定されている場所や建物は、このように図記号を使って避難場所であることを知らせています。

また避難所と避難場所を兼ねた場所・施設もこのように、両方の図記号が示されます。

“指定緊急避難場所”や”指定避難所”と呼びます

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ここまでは、わかりやすくするため「避難場所」「避難所」と表記してきましたが、

  • 指定緊急避難場所
  • 指定避難所

上記のように、頭に”指定”という言葉が付くのが一般的です。

因みにこの「指定緊急避難場所」「指定避難所」という表記・呼称は、国が定める「災害対策基本法」に明記されている表記です。
(「避難場所=緊急避難場所」の認識で良いと思います)

自治体によっては”指定”避難場所や”広域”避難場所など、表記にバラつきがみられますが、この統一感のなさが混乱を招いていると思われます。

ですので、シンプルに「避難場所」「避難所」の根本を理解していることが重要になるのです。

避難場所の種類と表記のバラつき

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ここからは避難所・避難場所に関して、より詳しく?理解を深めたい方向けの説明をしていきますが、あまり詰め込んでも混乱してしまいかねませんので、「避難所」と「避難場所」の違いが明確になれば問題ないかと思います!

それよりペットとの同行避難について知りたい!という方はこの章を飛ばして読んで下さい!

ペットとの同行避難についてへ進む

基幹避難所や一時避難場所など、表記のバラつき

「基幹避難所」や「地域避難所」「広域避難場所」(などなど、多数存在します)など、災害対策基本法には登場しない”名称”が多く見られますので、ここからはこれらの意味合いについて解説していきます。

基本的に覚える必要はありませんが、各市町村のHPではまだ分けて書かれている事も多い、これらの避難場所名。

例えば「”洪水”には対応しているが”津波”には対応していない」といった違いはありますが、それは施設が対応できるかできないかの違いです。

「避難場所」という名称そのものに種類があるわけではありません。

【地域避難所】と表記される場所

「地域避難所」と表記される場所に該当するのは、短期〜中期の避難に向いていて、長期的な避難には不向きな避難場所(または避難所)を指しています。

「公共施設」や「神社」「寺」といった、中規模の避難所がこれに該当します。

【基幹避難所】と表記される場所

「基幹避難所」と表記される場所に該当するのは「小学校」や「中学校」「体育館」のほか、予め指定された校舎の一部など、地域内でも最大規模の避難者数を収容できる避難場所(または避難所)を指しています。

施設の耐震化や給水栓の設置、備蓄物資の配置など、いつ起きるかわからない災害に備え、改善が加えられている場所(予算をかけている場所ですね)の事を基幹避難所と呼ぶ自治体もあります。

【一時避難場所】と表記される場所

「一時避難場所」と表記される避難場所は、災害発生時に一時的な身の安全を確保できる広域な場所を指しています。

地域内ですぐに避難のできる「小中学校のグラウンド」や「公園」が該当しますが、ニュアンス的には”ひとまず避難できる広域な場所” といったところでしょうか。

【広域避難場所】と表記される場所

大規模な火災が発生すると炎や煙からも身を守る必要がありますが、「広域避難場所」はこうしたケースに避難ができる緊急避難場所を指しています。

炎や煙から逃れるための緊急避難場所なので、より広域な「大規模な公園」や「グラウンド」などが該当します。

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ペットと同行避難が基本的な考え

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東日本大震災以降、ペットとの同行避難は”推奨”という考えへと変わり、国や各自治体をはじめ、マニュアル整備が以前と比べて進み始めています。

しかしながら、まだまだペットとの同行避難に理解が進んでいなかったり、飼い主である私達もしっかりと理解を深められていないというのが実際のところ。

ペットとの同行避難に関するマニュアルも少しずつ改良が加えられており、以前よりも重要度は高まっていますが、「ペットとはどこへ避難するべき?」という疑問はまだまだ多いと感じます。

常に見直される防災意識とマニュアル

本記事は平成30年(2018年)10月に執筆し、今回(2021/03/03)見直して修正をかけましたが、内容も変わっている部分が多く、修正というよりも書き直しに近いかたちで修正をかけています。

以前、本記事で紹介していた「札幌市 動物管理センター」の情報では、

という文言が記載されていましたが、現在はすべて「犬と猫の防災手帳」というパンフレットにまとめられ、わかりやすく説明がされています。

内容を一部引用させていただきましたが、「原則」という文言は削除されています。

飼い主の安全確保が第一ですが、ペットとの同行避難も当然の行動という認識に変わっていることがわかります。

下記のリンク先から「犬と猫の防災手帳」をダウンロードすることができるので、詳しい内容をチェックするためにも見てみて下さい!

ペットと避難する場所は?

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ペットと同行避難をする場所ですが、基本的にどこの避難所でも受け入れが可能な”はず”です。

はず“と含みをもたせてしまいましたが、避難所によってルールは異なり、飼育場所も室内なのか屋外なのかはわかりません。

また、避難所によって大きさも異なり、受入人数も異なります。怪我人が多い中や被災者がパンク状態で、無理に室内に入れろと言う方が間違っていますね。

必要に応じた行動を取る事が重要ですが、危険が及ばなければ自宅待機、もしくは車中での飼育も想定しておかなければなりません。

ただ以前とは異なり、ペットとの同行避難は基本の行動であることは、飼い主さんも理解しておきましょう。

避難生活を共にする意味ではありません

「同行避難=避難生活をペットと共におくる」というイメージをしてしまいますが、「ペットとの同行避難」とは共に避難生活をおくることではなく、ペットと共に”避難=逃げる”ことを指します。

前項でも説明したとおり、実際のところ避難所の多くはペットとの同居が不可であり、ペットは別の場所に避難するケースがほとんどであることを理解しておきましょう。

因みに札幌市の備蓄物資の中に、ペットフードを始めとしたペット関連の物資は含まれていません。

行政だけに頼るのではなく、事前に飼い主さんがペットの分の備蓄を行うことが大切なのです。

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「自助」の重要性

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今後基本となるのは「自助」という考え方です。自助とは「自分を守る(助ける)」事を意味します。

これまでは「公助(行政機関による助け)」の考えが中心となっていましたが、多くの震災を経て、現在は「自助」や「公助(市民が協力して助け合う)」の考えが強くなってきています。

このように、当サイトで情報を調べに来ていただけることも「自助」にあたりますね。

自らが災害に備えて備蓄し、ペットが安心して避難できる場所はどこの避難所かを、飼い主さんが事前に調べておくことが重要です。

ペットとの同行避難のまとめ

今回は避難場所・避難所の違いとペットはどこへ避難するべきかについて解説してきました。避難場所と避難所の違いについて、知っているのと知らないのとでは心の準備や防災準備も変わってくることでしょう。

また、愛犬の散歩中に近くの避難場所まで散歩してみる事もおすすめです。

距離感はもちろん、避難場所までの道のりで危険な場所がないか、注意するべき場所はないかなど、新たな発見もあると思います。

避難経路の準備も大事な防災対策ですので、日頃から意識するようにして、万全の準備を整えておくようにしましょう。

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