今日はペットのお話ではなく、ラジオ機能付き懐中電灯についてです。ラジオ付きライト?ライト付きラジオ?
どちらでも良いですが、ラジオ機能付きの懐中電灯で、最近は手回し充電が出来るものが多いですが、最近では災害グッズブームも手伝い、大した機能を持っていないものも平然と販売されています。
どこかで災害が発生すると、その数日後にはだいたい店頭やAmazonなどでも売り切れ続出という状態になるわけですが、焦って変な商品を購入しないためにも、しっかりと機能を把握して、より良い商品を用意するようにしましょう。
もくじ
災害時の懐中電灯に必要な機能
何をメインとするかで変わってきますが、最近の懐中電灯にはラジオ機能がついているのは当たり前となりつつあります。また、懐中電灯自体もこれまでの「電池式」ではなく、「ソーラー充電」や「手回し充電」が行える製品が大多数です。
実際に被災して感じましたが、やはり明かりはかなり重要です。そして、状況を知るためにラジオは必須。
スマホを持っている方はスマホで事足りる事ですが、みるみる充電が減る不安感は実際に体験しなければわからないかもしれません。
また、スマホを持っていても高齢の方は、やはりこうしたラジオ機能付きライトを持っておいて、枕元に置いておいた方が良いと思います。
災害用の懐中電灯は充電式?電池式?
後述しますが、「手回し充電」と「ソーラー充電」、どっちを選ぶとなると、私は手回し充電タイプをおすすめしたいと思います。
その理由としては、昼夜問わず充電可能であるという点です。年配の方は回すのも疲れてしまうと思いますが、自然災害はいつ何時発生するかわかりませんので、自力で発電出来るものを用意しておくことをおすすめします。
そうなると、「電池式」の方が良いのでは?と思うかもしれませんが、実際に災害が起きた当日に唯一開店していたセイコーマートでは、電池が品切れ。因みにその後、5店舗以上回りましたが、電池どころか色々な物が品切れしていました。
災害グッズとして電池をガッツリ確保しておけば良いのでしょうが、万が一、避難しなければいけない事態となると、その電池を持っていくのは難しいでしょう。
一時的には電池式でも十分ですが、2日、3日分と考えると電池式では不安です。
避難バッグの懐中電灯は必ずチェック!
災害グッズのセットを買ったので、懐中電灯はあるよという方。今一度、ちゃんと動くか確認したほうが良いです。
長くなるので後述しますが、我が家にあった災害グッズセットにあった懐中電灯、2つのうち、1つは使っていないのに壊れていました(汗)
実際に災害が起きてからでは遅いので、今一度確認し、機能的にちょっと不安だなと感じたのであれば、改めて買ったほうが絶対に良いです。
セットに入っていた懐中電灯のスペック
ということで、まずは避難グッズに入っていた「おまけ」程度な手回し充電対応の懐中電灯のスペックをご紹介します(壊れていなかった方です)。
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 17分間 | × | × |
ラジオ/FM | 4分間 | × | × |
ラジオ/AM | 4分間 | × | × |
スマホ/充電 | 7分間 | × | × |
スマホ/通話 | – | × | × |
サイレン | 7分間 | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
セットに入っていた懐中電灯は、必要最低限なスペックの物ですので、かなり心細い内容ですが、これがあったのと、なかったのとでは大きな違いでした。
今回、商品をご紹介するにあたり、参考になりますので、このおまけ懐中電灯のスペックをよく覚えておいてくださいね。
ソニー ポータブルラジオ ICF-B99 シルバー
今回ご紹介する中で、唯一、ソーラー充電が可能なタイプがこちら。
手回し・ソーラー・電池と、充電できる手段が全て揃っていますので、この中では最強の安心感です。
因みにソニーストアで購入すると9,250円(税抜)ですが、Amazonでは29,980円でぼったくっているストアも出てきていましたのでご注意を。
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 15分 | 10分 | 50時間 |
ラジオ/FM | 50分 | 40分 | 80時間 |
ラジオ/AM | 75分 | 60分 | 100時間 |
スマホ/充電 | 40分 | × | 16時間 |
スマホ/通話 | 1分 | × | 25分 |
サイレン | × | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
ソニー ポータブルラジオ ICF-B09 オレンジ
上記で説明した「ソニー ポータブルラジオ ICF-B99」の廉価版?のような機種がこちら。
ソーラー充電機能が付いていない以外はスペックが同じで、ソニーストアでは1,000円違いの8,250円(税別)です。
ちなみにこちらも少し前まではAmazonでも販売されていたのですが、現時点ではオレンジは売り切れ。2色展開で、ホワイトはまだ販売されていますが・・こちらもAmazonでは12,980円とふっかけています。因みにソニーストアでも売り切れです。
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 15分 | × | 50時間 |
ラジオ/FM | 50分 | × | 80時間 |
ラジオ/AM | 75分 | × | 100時間 |
スマホ/充電 | 40分 | × | 16時間 |
スマホ/通話 | 1分 | × | 25分 |
サイレン | × | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
パナソニック 手回し充電対応ラジオ RF-TJ20-D
パナソニックの手回し充電対応ラジオ。
1分間の手回し充電で3時間もライトを点灯させられますので、懐中電灯の機能を重視するのであれば、今回紹介する中では最もオススメかも。
スマホの充電も待ち受けであれば約2時間、通話は2分と他の機種よりも充電能力が高く、サイレンも付いています。
ラジオは別で用意し、モバイルバッテリーを持たないということであれば、この機種がベストバイでしょう。
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 3時間 | × | 100時間 |
ラジオ/FM | 14分 | × | 24時間 |
ラジオ/AM | 14分 | × | 24時間 |
スマホ/充電 | 1時間50分 | × | × |
スマホ/通話 | 2分 | × | × |
サイレン | 20分 | × | 20時間 |
※1分間、手回し充電を行った場合
Accevo 手回し式充電 多機能LED懐中電灯
うちの災害セットに入っていた懐中電灯に毛が生えたような製品。3,000円近くも出してこれを買うのであれば、絶対にちゃんとしたやつを買ったほうがいいです!
紹介で載せましたが、こういうのをメインとして考えているのであれば、考え直したほうが良いですよ!という気持ちを込めて紹介しました。別にこの製品が憎いわけではないのですが(笑)
Amazonの口コミを見ても、評価は5段階中3.8と良好なのですが、悪い口コミでは
- iPhoneの充電できない
- FM受信できない
- ハンドルが回しにくい
- 振るたびに羅針盤の向きが変わる
と言った不安な口コミも。Amazonの口コミもサクラが多いので。。
(懐中電灯ではないですが、過去に安いの買って失敗した口です)
この製品に恨みはないのですが、イチかバチかで安いの買うのなら、しっかりしたのを買いましょう!という思いです。(もちろん、しっかりしたのもあると思いますが)
手回し充電 | ソーラー充電 | 乾電池 | |
---|---|---|---|
ライト | 30分 | × | × |
ラジオ/FM | 7分 | × | × |
ラジオ/AM | 7分 | × | × |
スマホ/充電 | 20分 | × | × |
スマホ/通話 | 40秒 | × | × |
サイレン | 3分 | × | × |
※1分間、手回し充電を行った場合
災害時の懐中電灯でおすすめなのは
今回紹介した中では、
・「ラジオ機能」を重視するのであれば、ソニーのポータブルラジオ
・「懐中電灯」として利用するのであれば、パナソニックのポータブルラジオ
となります。
ただ、私が考える使い方としては、
- ラジオ → スマホでラジコを聞く
- スマホ → ポータブルラジオで充電
- 懐中電灯 → ポータブルラジオ
です。特に、昼間は懐中電灯使わないので、充電に専念できますし。
ということで、今回おすすめしたいのはパナソニックのポータブルラジオという結論に至りました。
あくまで一個人の考え方なので、皆様それぞれの方法もあるかと思います!参考程度と言うことで、今一度、懐中電灯とラジオの常備について考えてみましょう!
さいごに。この記事を書こうと思ったいきさつ
私自身も北海道胆振東部地震を経験し、あのブラックアウトも経験しました。
この時、痛感したのが「ラジオ」は重要であるということ、そしてソーラー発電よりも手回しのほうが役に立ったということでした。
付け加えなければいけないのは、ソーラー発電タイプのライトが役に立たないわけではありません。あくまでも、被災したタイミングによっては使い勝手が変わるという印象だったのです。
北海道胆振東部地震が発生したのは夜中の3時7分。その後、まもなくあのブラックアウトがやってきました。
幸い、我が家は奥さんが避難グッズをリュック2つ分持っていたので、ある程度の災害グッズは揃っていました。
が、しかし。
避難グッズに入っていたライトは、ソーラー充電タイプのライト。リュックから出した時点では、充電がされていなかったため、その時は使い物になりませんでした。
因みにソーラー充電は太陽光以外の光でも充電することは可能なのだそうですが、いかんせん停電している状況下では、ソーラー充電することは出来ませんでした。
そして、もうひとつのリュックには手回し充電タイプのライトが入っていました。
ウィンウィン音はうるさいですが、ある程度充電を行い、無事にライトとラジオをつけることが出来たのでした。
さいごのオチ
実際のところ、ノートパソコンの充電も満タンでしたし、スマホの充電も満タンでしたので、スマホで「ラジコ」を、パソコンでスマホの充電を行っていたので、最悪、これらのライトがなくても何とかなりました。
しかし、あの状況下では、一つでも音の出るもの、一つでも照らせるものがなければ心細かったというのが本音なところです。
また最後のオチとして、翌日、散々日中に太陽光に照らしていたソーラー充電タイプのライトですが、単に壊れていたようです(まだ一回も使っていなかったのに・・・)。
大事なのは、日頃からの備え。避難グッズを買い揃えたからと言って安心してはいけません。今回のように、故障している可能性も無くはないのです。
また、予め充電しておくことも大事かもしれません。
いつ来るかわからない自然災害ですので、思い立った時に行動すべきです!