【映画】ALPHA(アルファ 帰還りし者たち)オオカミについて深堀りしてみた

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今回は氷河期時代の人間とオオカミとの出会いと冒険を描いた、映画「ALPHA(アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」について、”ネタバレなし”でご紹介していきたいと思います!

映画の内容にも触れていきますが、当サイトは「ペット」をテーマにしたサイトなので映画の内容よりも、オオカミを演じた”犬”や”オオカミ”にスポットライトを当て、他とは違った目線で映画をご紹介していきたいと思います!

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ALPHA
アルファ 帰還(かえ)りし者たち

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Photo by Michael LaRosa on Unsplash
※作品とは関係ないイメージ画像です。
原題ALPHA
邦題アルファ 帰還りし者たち(かえりしものたち)
製作年2018年
製作国アメリカ
上映時間96分
ジャンルアドベンチャー
ドラマ
Filmarks評価
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  • (3.4 / 236件)

映画.com評価
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  • (2.6 / 9件)

Yahoo!映画
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  • (2.8 / 61件)

犬の出演割合
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映画「ALPHA(アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」は、主人公の「ケダ」が旅の中で一匹のオオカミと出会い、「アルファ」と名付けたオオカミと共に故郷へと旅(帰還)をするという内容の物語です。

この映画、このアルファがもう可愛すぎて。オオカミという設定ですが、ほぼ犬です。(実際に犬が演じていますが笑)
犬好きな方は、このアルファの可愛さを見るだけでも価値がある映画ですよ。

以下、作品の紹介になります。

二万年前のヨーロッパ、氷河期の時代ー。心優しき少年ケダは、父の首長タウらと初めての狩りに出る。だが、長く険しい道のりを越えて目的地に着いた矢先、バイソンに襲われて断崖絶壁から落下してしまう。痛みと寒さで目を覚ました彼は、自分一人が取り残されたことを知る。死の冬が迫る中、ケダは旅の途中で出会った狼アルファとともに、愛する家族がいる故郷へと生きて還ることはできるのかー?

映画の評価は

まず私の感想を。私的な評価としては★★★(3段階の3)という感じ。どちらかと言うと”おすすめ映画”です!

内容としては面白かったのですが、細かな部分を気にする方は少し気楽に見る必要がある映画ですねぇ(笑)。かといって設定が甘いとか、小道具がちゃっちいという話ではありません。

映画は約2万年前の「氷河期」という時代背景ですが、所々に現代ぽさも感じられてしまい、ちょっと細かい部分に目が行ってしまう私としては、内容よりもそちらのほうが気になってしまったわけです・・・。

主人公の相棒であるアルファも可愛さ100点満点な感じなんですが、冷静に”氷河期の野生の狼”という目線で見ると、良くも悪くも人に懐きすぎ感が否めませんでした。本物のオオカミさながらの”野性味”は、残念ながらあまり感じられず。

とはいえ、本作は2万年前に芽生えた「人間と動物の友情」を描いた作品でもあり、アクション映画というよりもドラマ要素が強い作品でした。

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映画成功の裏でボイコット運動も

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Photo by Jason Abdilla on Unsplash
※作品とは関係ないイメージ画像です。

2018年に封切りし、美しい映像美と内容で興行的にも成功を収めた「ALPHA(アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」でしたが、実は上映に際してAHA(※1)やPETA(※2)からボイコット運動を受けていました。

作中の冒頭シーンをはじめ、本作には動物の「バイソン」が登場するのですが、映画の撮影のためにバイソンを”殺害した”といった疑いがかけられ、撮影の内容を調査したり上映のボイコットを訴えるなど、ちょっとしたトラブルに。

※1 【AHA】American Humane(アメリカ人道)は、1877年にアメリカで設立された非営利団体。動物を人道的に扱うための監視機関として知られます。
※2 【PETA】People for the Ethical Treatment of Animals(動物の倫理的扱いを求める人々の会)は、アメリカで設立された動物の権利運動団体です。

“食用”なのか”娯楽目的”なのかで話は平行線に

これに対し制作側のコメントでは、バイソン狩りを行っているシーンはCGでの演出であり、バイソンの死骸が映るシーン(狩りによるものではなく、自然の中で絶命しているバイソンという設定)のバイソンは、食肉加工会社から購入した「バイソンの死骸」であるというコメントが出ています。

結果として映画は公開となりましたが、AHAやPETAの倫理観では“食用”として殺害されたバイソンを”映画”で使用した事に問題があるという話に。

つまりは、結果として“娯楽目的”で屠殺が行われたに等しいという見解なわけです。

週刊誌「ザ・ハリウッド・レポーター」が動物虐待はなく”誤解である”という見解を示すなど、話は平行線のまま?で収束していった感があるようですが、なかなか落とし所の難しい問題ですね。

“狼”を演じた”犬”の正体とは?

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Photo by Eva Blue on Unsplash
※作品とは関係ないイメージ画像です。

野性味溢れる?オオカミのアルファですが、実は本物のオオカミではなく「チェコスロバキアン・ウルフドッグ(Czechoslovakian Wolfdog)」という犬種で、俳優犬の”チャック”という犬がアルファを演じました。

また、ザビーというチェコスロバキアン・ウルフドッグもチャックの代役として控えており、他にも4匹の犬が”取り巻き”として登場しています。

上記の動画を見ると非常にフレンドリーな印象を抱きますが、チェコスロバキアン・ウルフドッグはオオカミの血も濃く、やはり警戒心がかなり強いようです。撮影開始の約5ヶ月前から映画撮影の雰囲気に慣れさせ、役者とは約2ヶ月半前から接していたとのこと。

因みに他の演技犬であれば1〜2週間なのだそう。いかに警戒心が強い犬種なのかがわかりますね。ただ、チャックは若年でブリーダーから購入され、トレーナーと共にドッグショー等へ出掛けていたようなので、社交的な性格に育っていったようですよ。

チェコスロバキアン・ウルフドッグってどんな犬?

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By Margo-CzW, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3189215

チェコスロバキアン・ウルフドッグは、旧チェコスロバキア(現在の「チェコ」と「スロバキア」)時代にチェコスロバキア軍が導入した犬種で、ドイツ原産の「ジャーマンシェパード」と「カルパチアン・ウルフ(ヨーロッパオオカミ)」を交配させて作出した犬種です。

大型犬種のチェコスロバキアン・ウルフドッグは体高が60cm〜、体重は20kg〜ほどで、1982年にFCI(※3)公認となった比較的新しい純血種。見た目にオオカミの
ワイルドさが残っていて、かなりかっこいい犬種ですよね。

チェコスロバキアン・ウルフドッグはFCI公認犬種ですので、単に狼と交配させた「ウルフドッグ」とは異なり、一犬種として認められているオオカミに最も近い犬種の一つなのです。

※3 【FCI】国際畜犬連盟(Fédération Cynologique Internationale)は、AKCやJKCなど、世界の畜犬団体を統括している団体です。

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氷河期のオオカミを深堀りしてみた

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Photo by Thomas Bonometti on Unsplash
※作品とは関係ないイメージ画像です。

「アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」は2万年前の氷河期を舞台にした話ですが、アルファはどの種類のオオカミがモデルになっていたのかを考えてみました。

そこでまず疑問になったのが、氷河期のヨーロッパに生息していたオオカミは何という種類?現在にも存在している?といった疑問です。

氷河期時代、どんなオオカミが存在していたのかを見ていきましょう。

約1万年前に絶滅した「ダイヤウルフ」

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Sergiodlarosa, CC 表示 3.0, リンクによる
和名ダイヤウルフ
英名Dire wolf
学名Canis dirus
保全状況EX(絶滅)

大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」やゲーム等でも登場しているので名前をご存じの方も多いようですが、1万年以上前の氷河期には「ダイヤウルフ」と呼ばれるオオカミが生息していました。

「fearsome dog(恐ろしい犬)」という呼称も持つダイヤウルフは、現在のハイイロオオカミとサイズこそ同じくらいだったものの、マンモスを襲ったり、あのサーベルタイガー(スミロドン)ともライバル関係に合ったというほど凶暴なオオカミで、集団で狩りを行っていたと考えられています。

「アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」は2万年前の話なのでダイヤウルフは存在していた可能性が高いですが、北アメリカの平原や森林、山岳地帯、南アメリカのサバンナなどから発掘されているので、映画の舞台となっているヨーロッパには生息していなかったと考えられます。

なお、ダイヤウルフは残念ながら約1万年前に絶滅した種ですので、現在はお目にかかることができません。

結論:タイリクオオカミが有力?

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Chris Muiden, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1758498による
和名タイリクオオカミ
ハイイロオオカミ
英表記wolf
学名Canis lupus
保全状況LC(低危険種)

オオカミの大本である「タイリクオオカミ/ハイイロオオカミ(Canis lupus)」が、作中に登場するオオカミたちに最も近いのでは?と勝手に予測。

一般的に”オオカミ”というとこのタイリクオオカミの事を指すわけですが、タイリクオオカミにはたくさんの亜種が存在し、オオカミの言わば源流とも言うべき種なわけです。

地質学的時間スケールで85万年〜4万年前にあたるアービントニアンⅡと呼ばれる時代?期間?に「Canis lupus(オオカミ)」が登場していることから、明確な亜種はわからないものの、2万年前の話ということでほぼタイリクオオカミで決まりでしょという結論に至りました笑(あくまで、個人的な見解ですが)

因みに前述のダイヤウルフ(Canis dirus)とは同じ”イヌ科”で進化してきているものの、「アームブラスターオオカミ(Canis armbrusteri)」という種の亜種として、オオカミよりも遅いタイミングで誕生しています。骨を砕くオオカミ・・・恐ろしい名称ですね。

研究結果を基に描いた映画作品

犬の家畜化に関しては、東アジア〜中東で犬との交流・家畜化が進んだという考えがこれまで一般的となっていました。

しかし、犬の家畜化はヨーロッパの狩猟民族から始まったという研究結果が2013年に発表され、2017年には2万年〜4万年前に始まったという具体的な研究結果も発表されていることから、近年ではこちらの説が濃厚になってきています。

まさしく「アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」とリンクしている研究結果であり、映画はこの研究結果を基にしているとも考えられます。

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氷河期に生きたオオカミが現在に

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Photo by Alireza Afkar on Unsplash

前項では「ALPHA(アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」に登場するオオカミたちはタイリクオオカミをイメージしている!と結論づけてみましたが、2018年にはシベリアの永久凍土からオオカミの頭部が発見されています。

非常に保存状態の良いオオカミの頭部のミイラで、おおよそ3万年前のものであると結論付けられていますが、特徴的なのがその頭部の大きさ。

頭部の大きさだけで40cmもあり、現在のオオカミの頭部(23cm〜28cmほど)と比較するとかなり大きな頭部となっています。

前述の「ダイヤウルフ」では?という憶測も出たようですが、発掘された場所から推測するとダイヤウルフである可能性は低く、可能性としてはすでに絶滅している「ベリンギアンオオカミ(Beringian wolf)」である可能性が高いとのこと。

1万8000年前の”子犬”も発掘されている!

同年には1万8000年前の「イヌ」もシベリアの永久凍土から発掘されており、調査の結果、この犬は生後2ヶ月のメス犬であることも判明しています。

「ドゴール(Dogor)」と名付けられたこの犬は、被毛や鼻の組織、歯、口ひげなども無傷の状態で発見されているため、今後の研究に大きな役割を果たすと期待されます。

犬の祖先はオオカミですが、”ドゴール”がより詳細な情報を提供してくれるかもしれませんね。

人と狼との出会いと共存を描いた洋画

私は犬が大好きで犬種の系統図とかも楽しく見てしまうタイプですが、実はこのオオカミの歴史というのも相当に興味深いもので、かなり奥が深い世界になっています。

犬の歴史の元を辿るとオオカミの歴史が拡がっているわけですが、突き詰めていくとかなり長い記事になってしまうため、また別記事でご紹介できればと考えております!

そんなこんなで今回は映画「ALPHA(アルファ 帰還(かえ)りし者たち)」についてご紹介してきました。ほぼオオカミの話になりましたが(笑)

私はNetflixで見ましたが、HuluやU-NEXTでも配信されているようなので、ぜひ見てみてください!人とオオカミとの共存を描いた本作なので、犬好きの方なら絶対に楽しめるはずですよ!おすすめです!

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minotake office代表 北海道札幌市でペット用品販売を行っています。

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