映画「究極のハピネスを求めて」から学ぶ愛犬との旅行と車移動

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いつかは叶えたいと憧れてるキャンピングカーの旅。もちろん愛犬たちと。

そんな夢を描いている方も多いかと思いますが、今回はそんな方々にも参考になるドキュメンタリー映画「究極のハピネスを求めて」を紹介。

といってもただ映画の紹介ではなく、本作は愛犬との旅行・車での移動についての”反面教師”的な観点からもおすすめしたい作品なんです。

※注意
本記事は映画のネタバレを含みますが、作品自体は結果を知っていても全然楽しめる作品です。
(それでもネタバレは嫌だ!という方は、作品を観てから記事を読んでくださいね!)


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映画「究極のハピネスを求めて」

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ドイツ在住のカップルがスクールバスをキャンピングカー仕様に大改造し、国境を超えた横断旅行を繰り広げるドキュメンタリー映画「究極のハピネスを求めて」。

本作は映画監督の「フェリックス・シュターク」と、ミュージシャンの「セリマ・タイビ(Mogli)」の2人と愛犬のルディで、”幸福を感じるため“に知らない土地へと旅をするというテーマの作品です。

原題 Expedition Happiness
邦題 究極のハピネスを求めて
製作年 2017年
製作国 ドイツ
上映時間 96分
ジャンル ドキュメンタリー
ロードムービー
Filmarks評価
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  • (3.8 / 1342件)

犬の出演割合
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「究極のハピネス」を求めるため車で旅行に

映画は住まいのあるドイツ ベルリンからニューヨークに移動し、スクールバスを購入して改造するところからスタート。

ニューヨークからナイアガラ方面へ移動しカナダに入国、アラスカ方面へ移動といった感じに、北米から南米、メキシコ方面へと長距離を旅していきます。

ここまででもかなり楽しそう!となりますが、結論から言うと予定していた目的地のアルゼンチンへと辿り着くことはなく、途中で旅行を中断せざるを得ない状況に。

その原因となったのが、彼らとともに旅を共にしていた愛犬のバーニーズ・マウンテン・ドッグ「ルディ」の存在です。

犬連れ旅行で起こりうる問題と課題

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個人的にはすごく面白い作品で、夢を描かせてくれる作品でもありました。まさにこんなことしたいよね!という願望を叶えている作品です。

が、愛犬家としては心配になってしまう場面も。

彼らの愛犬ルディは旅の途中で熱中症になってしまいますが、ルディの体調が完全に回復しないまま旅を続行したことで状態も悪化。

ついには命の危険にもさらされてしまい、最終的にはルディの体調不良が原因で旅の中断を決意し、ルディも無事にドイツへと戻ることになります。

「究極のハピネスを求めて」は”“をテーマにしたドキュメンタリー映画・ロードムービーですが、愛犬との車旅行で気をつけるべきポイントに気付かされるシーンも多く、愛犬と旅行する機会がある方にも観てもらいたい作品でもあります。

温度管理が難しい犬連れの長距離ドライブ

私自身もキャンプに愛犬を連れていき一緒に車移動をしますが、温度管理や車移動でのストレスなど、犬連れの長距離ドライブで大変な思いをした経験がある方も多いのではないでしょうか。

乗用車でも快適な移動は可能ですが、キャンピングカーであればさらにスペースも広く、ベッドなどもあるので愛犬とも気楽に移動ができるのかな?と油断してしまいがち。

しかし、本作を観てみるとキャンピングカーでの移動でも十分ではないことがわかります。そこで、どんな環境(改造したスクールバス)で旅行をしていたのかを見ていきましょう。

「究極のハピネスを求めて」の舞台となるスクールバス



最高の環境です。こんな改造やりたい!うらやましい!すごく楽しそうです。夢が膨らみますね。内観だけ見ると、スクールバスであることさえわかりません。


こんな素晴らしい環境で旅行をするのですから居住環境には問題はなく、もしトラブルが起きるとしたら車の故障かなと思ってしまいますが、実際にはそうではありませんでした。

【ポイント1】30℃を超える猛暑での旅行

旅行先にもよりますが、30℃を超えるような夏場の移動やキャンプは危険です。特にルディのような犬種は暑さにも弱いので、十分に気をつけなければなりません。

因みにアニコム損保が発行している「STOP熱中症」によると、外気温が20℃でも車内は50℃まで達することも。

下記の記事でも紹介していますが、車内は気温が上がりやすく、非常に危険な場所の一つでもあります。

キャンプや旅行など、現地の温度にばかり気を取られてしまいがちですが、車内ではクーラーを付けていても高温に達してしまうため、日中の車移動はリスクが高いということを理解しておきましょう。

参考
アニコム損害保険株式会社 STOP熱中症プロジェクト open_in_new

楽しい旅行のはずがトラブル続きに

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ニューヨーク(右の点)からカナダのバンクーバー付近(左の点)まで、所々で停車・車中泊してその土地の自然を満喫しながら移動してきた2人。ルディも自然を満喫し、楽しそうに遊んでいる姿が見られます。

しかし、ルディの様子がおかしいことに気がつき動物病院へ駆け込むことになりますが、そのまま手術することになってしまい、一行はバンクーバー近郊で足止めに。

病名は出ていませんが、大型犬なので股関節形成不全か何かかもしれません。先天性かもしれませんが、これだけの距離を車移動してきたので疲労からくるダメージも少なからずあったと予想できます。

国境を目前に旅は一時中断に

そんな彼らですが、カナダ→アメリカでの入国・ビザ取得でも手こずり、3週間以上も時間を要してしまいます。

こうして国境を目前に旅の一時中断を余儀なくされますが、術後のルディのためにも必要な期間であったと思います。

その後、ようやくビザを取得することができ、旅を再開。カナダからアメリカへ海沿いに南下し、内陸のグランドキャニオンを経由してメキシコ方面へ入りましたが、この選択が間違っていました。

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1日で愛犬が熱中症に

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内陸のアメリカは砂漠地帯で、ルディはたった1日の移動でダウンしてしまいます。

  • 1ヶ月近い休息期間はあったものの、術後で体力も低下していた
  • 涼しい地域(カナダ)から暑い地域(アメリカ アリゾナ州)へ短期間での移動
  • そもそも暑さに弱い犬種であること

など考えられる要因はたくさんありますが、この辺りからルディはどんどんと弱っていってしまいます。

旅の続行、グランドキャニオン〜メキシコへ

残念なことに一行は旅を中断せず、旅の続行を決断。このあたりの判断は本当に見ていて微妙でした。

そのままグランドキャニオンを目指しても動物病院もなければ、日よけになるような場所もなく、さらに暑くなることも容易に予想がつきます。

こうしてルディが弱ったままグランドキャニオンで美しい景色を堪能し、メキシコへと移動。到着する頃にはルディも衰弱してしまっており、すぐに動物病院で治療を受けることになります。

旅行中に起きる熱中症の危険性

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犬の平熱は37℃〜39℃くらいですが、この時点でルディの体温は40℃に。41℃以上で熱中症という判断になりますが、嘔吐を繰り返す様子などからも、ルディは完全に熱中症を発症していました。

犬にとって最適と言われる気温は20℃前後ですが、犬種や年齢、犬の環境によって違ってきます

ルディの平熱が何度だったかによっても重篤の度合いは変わってきますが、非常に危険な状態であったことには変わりありません。

さらに今回のような状況下では、そもそも犬種による違いだけでなく、旅行中のストレスも大きな影響を及ぼしているはず。

このことから、体調も万全とは言えませんので一般的な指標よりも低く見積もり、警戒心を高くしておく必要があったと考えられます。

【ポイント2】気が付きにくい熱中症の重症度

犬の熱中症は発見しにくく、嘔吐を繰り返すなど重症化の症状が見られなければ、彼らのように事の重大さに気が付かないケースが多いのだそう。

恐らくルディも所々で元気を取り戻していたはずなので、彼らもここまで状態が悪化するとは予測できなかったのでしょう。

  • 愛犬の体温を感じ取る癖を付けておくこと
  • 愛犬の適正な温度・湿度を把握しておくこと

普段からこうしたポイントを意識しておくことが大切であると、映画を通じて学ぶことができます。

旅の終了と理想と現実

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ルディは治療の甲斐もあって一命をとりとめます。

楽しいことも多かったと思いますが、愛犬がこうなってしまっては「幸福を感じる旅行」も叶っていないと気がつき、2人は旅の終了を決断します。

車内は自宅のような設備で、まさに夢の愛車。キャンピングカーに改造している時間はワクワクしかなかったでしょう。

愛犬ルディも快適に過ごしていましたが、それは車が止まっている間だけだったかもしれません。

ネックとなった移動距離と旅行プラン

スクールバスなので恐らくそれなりのエンジン音もしますし、乗り心地も良いとは言えないでしょう。長時間の移動となるといくら快適な車内でも、犬も人も疲れてしまいます。

作品を観ているとわかりますが、遊ぶのが大好きなルディも途中からは車に乗るのを拒否していたり、日陰で涼むようになっています。

これも一つのサインかなと思いますが、車内が暑すぎたり、車移動に疲れている場合は犬も乗車拒否をするようになるので、無理に移動しない方がよいかもしれませんね。

【ポイント3】時間をかけ、ゆったりとした行程で

愛犬と一緒に旅をして同じようなシーンに出くわしたら、愛犬の体調を優先して移動を断念し、体調・体力の改善を目指すようにしましょう。

できれば1時間に1回は休憩をはさみたいところ。時間に追われる旅ではなく、時間に余裕を持った旅行でなければ、愛犬も旅を楽しむことができません。

  • 移動途中に休憩できるパーキングはあるか
  • 休憩をはさみながら進むとどれくらい時間がかかるか
  • 渋滞の心配はないか

など、ここでも事前のリサーチが大切になります。

【ポイント4】移動プランは適切?今一度確認を!

出発地点と目的地の環境は異なります。出発時は涼しくても目的地の温度、週間天気などは必ずチェックしましょう。

また、旅行先で愛犬が体調を崩してしまうと、すぐに動物病院に駆け込むことも難しくなります。長距離移動や僻地への旅行では、すぐに駆け込める動物病院があるかどうかも重要なポイントになります。

映画のように遠方へと移動する際には万が一というケースも考え、条件が厳しいと判断される目的地であればプランを練り直すことも検討しましょう。

ワクワクだけでプランを練らず、愛犬の事も頭に入れてプランを練ることが大切です。

愛犬が熱中症を発症した場合の対応策

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映画の中ではルディが熱中症気味になっていた時点で、一生懸命に体を濡らして冷やし、体温を下げる行動をとっていました。

この行動は正しく、アニコム損保のデータでも「なるべく早期に体温を低下させることが重要」と記されています。

すぐに”流水”で犬の体を冷やし、動物病院へ移動している間も首・股・脇などにアイスノンを挟む・あてるなどして犬の体温を下げることに徹しましょう。

なお、”氷水“は逆効果であることにも注意が必要です。

その後の2人とルディ

幸い大きなキャンピングカーでの移動だったので適切な処置を行いながら移動が出来ていましたが、乗用車で移動していたらルディは命を落としていたかもしれません。

残念ながら今現在、2人は別々の生活を送っていますが、ルディは執筆時点でも彼氏のフェリックスと一緒に元気に暮らしています。

彼女のセリマ・タイビさんは「Mogli」の名義でミュージシャン活動を続けており、ドイツでも有名な方となっているようですね。

ワクワクよりも犬目線の旅行プランを!

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旅行中はSNSなどにも近況をアップしており、今でも2人は有名人となっていますが、当時のコメントなどを見てみると「ルディがかわいそう」など、批判的な意見も多く見られます。

  • 犬と一緒に行きたい場所へ行く
  • 犬と一緒に長い旅に出る

とても憧れるワードですが、やはり犬目線で旅行プランを練らなければ彼らと同じ状況に陥る可能性は高いでしょう。

いくらアメリカ大陸は広いといえど、日本も高温多湿の国です。犬にとって快適とは言えない時期もありますので、距離や時期を問わず、万が一という自体も想定して旅行プランを練るようにしましょう!

最後になりますが映画自体は面白く、素晴らしい景色もたくさん登場しますので、ロードムービーが好きな方はぜひ見てみてください!

【参照】

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minotake office代表 北海道札幌市でペット用品販売を行っています。

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